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光感受性色素が特定波長の光を吸収することにより生成する一重項酸素を発生し、これが血管を傷害し動脈を
閉塞させる。この方法はPhotothrombosis modelといい、従来、レーザー光と色素を利用した血栓作製方法であ
ったが、レーザー光の発生装置が高価なためほとんど普及していなかった。
そこで当時、浜松医科大学薬理学講座の中島光好教授(現浜松CPT研究所所長)らにより、レーザー光の代替
法として、比較的安価な緑色光発生装置と光感受性色素のローズベンガルを利用した方法が考案された。現在
では同講座(梅村和夫教授)はもちろんのこと、世界中の研究者によって広く用いられ、多くの研究成果を得てい
る。
PIT法は、各種動物の様々な血管において血栓による血管閉塞が可能であり、血栓に関する研究は基より、血管
肥厚、突発性難聴、心筋梗塞等の分野で基礎研究の進歩と治療薬の開発に貢献している。

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予め生体にローズベンガルを投与しておき、目的の血管に緑色光を照射することにより照射部位で一重項酸素が
発生し、その部位の血管内皮細胞が傷害を受ける。ローズベンガルは、血中ではほとんどがアルブミンと結合し
ていて血管外へ漏れることはないため、光を照射した部位のみ傷害を惹起できる。
また、一重項酸素は非常に短寿命のため、他の血管に影響しない。血管内皮細胞が傷害を受けるとすぐに血管
壁に血小板が粘着し、それが足場となり血栓が成長し、動脈閉塞に至る。

細胞を用いた試験

Photochemically-induced thrombosis model (PIT model)

緑色光と光感受性色素(ローズベンガル)との光化学反応を利用した血栓作製法をいう

ローズベンガルも緑色光も、単体では生体に対する侵襲はほとんどない。
血栓の生成が容易で再現性が良い。
生成した血栓は疾患の成り立ちと類似しており、疾病の発生機序の解明や治療薬の開発に最適である。

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